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東日本の県別状況

このページの前回の更新からかなり間が開いたいたので、デザインも一新し改めて書き直すことに致しました。前回は順位付けで分かりやすかったと思われますが、一概に言えない部分もありますので今回からは敢えて説明していこうと考えております。文字ばかりで見難いと思われるかもしれませんが、どうか見入っていただき皆様の探索する際の下調べに参考になっていただければと思っております。

※このサイトでの東日本の対象区域・・・北海道、東北、関東、甲信越の17都道県
※このページでの白地図のソース・・・kenmap85 by鎌田 輝男さま
 2013年 5月 2日最終更新
更新以前のページはこちらにあります。

1.北海道の灯器設置状況(情報提供:薄型LED信号大好き人間さん)

車両用灯器 基本的に縦型が主流だが、苫小牧〜室蘭〜伊達などの太平洋側沿岸では横型の樹脂が多い。
薄型・・・電材が一番多く、次に日本信号という感じだったが、最近では小糸フラットの急増が目立つ。(札幌市周辺)京三VSP等も順調に増加。雪対策のカプセルも旭川市を中心に増加中。
電材フードレス灯器もいち早く札幌市内で試験設置。薄型LEDがあまり本格的に設置される前は電材電球薄型も多く設置された。
厚型LED・・・この時期、雪対策の観点から矢印灯器以外はほとんどLED灯器がほとんど採用されなかったため皆無に近い。
岩見沢市・北斗市に小糸アルミLED(粒)が、函館に数箇所日本信号銘板の電材LED、旭川と札幌に小糸LEDユニットが試験的に設置されている。
アルミ電球式・・・京三が一番多く、次に小糸、日本信号という感じ…(自信ありません…)
分割型を不採用のためほとんど見られなく、電材OEM一体型日本信号銘板(たまに交通システム銘板も)がかなりたくさん見られる。西日対策は道央・道東ではほとんど見られないが、旭川市周辺・函館周辺では京三のスフェリカルや小糸スフェリカルが結構見られる。
京三アルミ(カマボコ・オマル)はレモンレンズ装着がほとんど。
丸樹脂・・・海岸部ではほとんどが樹脂で見飽きるほどある。また内陸部でもかなり樹脂は多くある。(どのメーカーが多いかはすみませんがわかりません…)
二重格子レンズや円弧アームなどの珍しいものが極稀にある。
上記以外のレトロ灯器・・・岩見沢市周辺で日本信号2代目(庇が深く、庇裏が黒い)が数箇所、札幌市周辺で日本信号3代目、小樽市周辺で小糸包丁未遂(陸運銘板のものも)が多く残っていたが、最近はかなり淘汰されている。
歩行者用灯器 電球式は小糸・日本信号・京三が満遍なく設置されていて沿岸部では樹脂歩灯が多い。
車両用が薄型LEDが採用されている間もしばらくは従来LED歩灯が採用されたため従来LED歩灯が各社結構多くある。
薄型歩灯は電材が一番多く、日本信号・小糸がそれに次ぐ。
北海道は殆ど探索したことが無いので、薄型LED信号大好き人間さんに設置状況の情報を頂きました。
ご協力有難うございましたm(_ _)m
尚、彼曰く間違っている部分もあるかも知れないとのことで実際にあれば大目に見てあげてください。
そして私の方まで連絡いただければ修正致します。

2.青森県の灯器設置状況(最終探索日:2009年8月)

青森県の探索範囲
車両用灯器 三八上北地方では横型、それ以外の地域は縦型が主流。
薄型・・・他県ではあまり見ない、三協高分子や星和電機がちらほらと見かける。いずれも縦横あり。4大メーカーの中では日本信号が多いと思われる。信号電材の薄型電球も確認。
厚型LED・・・三協銘板、松下銘板(三協アルミ筐体)ものが目立つ。4大メーカーは電材以外はそこそこ見かける。割合的に小糸が多い感じ。
アルミ電球式・・・基本的に厚型LEDと状況は似ている。但し、西日対策重点県ではないためその手の灯器は三協筐体以外はほぼ無いようである。
丸型樹脂・・・基本的にどのメーカーも揃っているよう。やはり松下系が多い。試験設置ではあるが、ダークアイレンズ搭載ものもある。
上記以前のレトロ灯器・・・松下のFRP灯器が残っていたが、どうやら撤去された様。他は確認できず。
歩行者用灯器 基本的に車両用灯器と設置比率は変わらないと思っていただければいいです。4大メーカー以外のバリエーションが豊富なので、これらを抑えていただければ◎
薄型灯器のフードの長さ
車両用
日信、三協:長
(他は調査中)
歩行者用
日信、三協:短
(他は調査中)

地図の色塗りは、これまで探索した範囲です。
その範囲内で、個人的に見た設置状況です。

3.秋田県の灯器設置状況(最終探索日:2010年3月)

探索範囲・・・東成瀬村以外の全ての市町村
車両用灯器 薄型・・・日本信号が一番多く、次いで信号電材。京三はまばらにあるが、小糸は少ない。現時点で京三VSPは確認されていないが、今後設置される可能性はある。三協・星和の灯器も少数ながらある。
厚型LED・・・日信・小糸・京三各メーカーが揃っている感じ。以外にも電材が少ない。エリア別では北部が京三、南に行くにつれて日信・小糸の比率が高くなってくる。LED灯器のバリエーションが絶対的に豊富なのでLED好きにとっては是非探索してもらいたいところ。試験設置も沢山あり。
アルミ電球式・・・やはり日信が一番多い。同社分割型多眼レンズは県全体で何処も見かける。小糸はDNレンズ、京三は98型灯器にスフェリカルが多い。電材は一体型・分割型が少数あるが、分割型は塗装が剥がれ状態が悪いものも少なくない。平成10年辺りで、西日対策採用となったためにそれ以前のアルミ灯器は西日対策レンズになっていない。京三分割型にレモン色レンズ搭載という不思議な灯器も幾つかある。
三協樹脂分割・・・日信銘板もので、三位が1箇所、矢印が10箇所弱散らばっている。京三銘板矢印ものも1箇所だけではあるが確認済み。
丸型樹脂・・・各社とも揃っているが、やはり日信がダントツといったところ。赤だけ30cmが主流。昭和50年代設置のものは横設置が多く、国道沿いの未更新箇所や裏道などでたまに見かける。縦横ともあり、こちらも種類は豊富。赤だけ30cmの松下、住友ものもある。
丸型金属・・・昭和52年以前製造ものが稀に見られる。こちらも日信が殆ど。
上記以前のレトロ灯器・・・2007年まで角型が設置されていたが撤去され、残っているのは一灯灯器1箇所のみ。
歩行者用灯器 基本的に車両用灯器と設置比率は変わらないと思っていただければいいです。
警交30時代から、電材筐体の日信銘板なども多く、京三の小糸もどき西日対策灯器という他県ではなかなかお目にかかれない灯器も少なからずあるのが特徴。
車両用灯器に更新が集中していたせいか、昭和50年以前の灯器が意外と至る所で残っている。しかし最近はそれらの灯器も更新され少なくなっている。
薄型灯器のフードの長さ
車両用
日本信号:設置時期によって異なる。
導入初期〜2011年度→長
2012年度〜 →短
(他は調査中)
歩行者用
日本信号:設置時期によって異なる。
(他は調査中)

4.岩手県の灯器設置状況(調査中)

5.山形県の灯器設置状況(最終探索日:2009年8月)

山形県の探索範囲
車両用灯器 全体的に青森県の設置状況と似ている。
庄内地区は横と縦が混在(薄型以前)、その他の地区は縦が殆ど。
薄型・・・信号電材がシェアを伸ばしている中、日信がそこそこ設置されている状況。京三はそれよりやや少なめ、小糸は未確認だが小数ながら設置されていると思われる。電材薄型電球を飯豊町(縦)と酒田市(横)にて確認。
厚型LED・・・量産化された2003年からLEDを採用。松下銘板(三協アルミ筐体)ものが目立つ。4大メーカーは電材以外はそこそこ見かける。割合的に小糸が多い感じ。
アルミ電球式・・・平成12年あたりから西日対策に乗り出したようで、それ以前の灯器は西日対策ではない(三協樹脂型筐体は例外)。メーカーは小糸がやや多い。京三98型筐体スフェリカルレンズの松下銘板を米沢市ほか数箇所で確認。純粋な京三銘板ものの西日レンズは基本全てダークアイレンズ搭載。他県にはなかなか無い分割六角レンズオムロン銘板は見ておきたいところ。
丸型樹脂・・・基本的にどのメーカーも揃っているよう。やはり松下系と小糸が多い。日信銘板物は少なめ。
上記以前のレトロ灯器・・・昭和50年前後の松下灯器が酒田市内を中心にあり。
歩行者用灯器 薄型・・・信号電材が多く、次いで日本信号。京三、小糸、三協もあると思われるが未だ未確認。星和電機が僅かながらある。
厚型LED・・・4大メーカーが、満遍なく設置されている感じ。松下銘板のLEDもあるが数は少ない。
アルミ電球式・・・車両用灯器同様、平成12年あたりから西日対策に乗り出したようで、それ以前の灯器は西日対策ではない(三協樹脂型筐体は例外)。メーカーは小糸がやや多い。
樹脂・・・基本的にどのメーカーも揃っているよう。やはり松下・オムロン(立石)系と小糸が多い。日信・京三ものも至る所で見かける。
上記以前のレトロ灯器・・・車両用灯器に更新が集中していたせいか、昭和50年以前の灯器が意外と至る所で残っている。小糸の昭和47年あたりの灯器もちらほらと見かける。
地図の色塗りは、これまで探索した範囲です。その範囲内で、個人的に見た設置状況です。

6.宮城県の灯器設置状況(最終探索日:2009年8月)

車両用灯器 「東北一の信号機バリエーション」とファンの中では言われているが、その通りに実に様々な種類の灯器を見ることができる。掘り下げればその分新しい種類のものが見つかるかも。。。
薄型・・・信号電材がダントツ。その中で日信・コイト・京三がほぼ均等にある感じ。三協高分子の灯器は見つかっていないが設置されている可能性はありそう。他県に比べ、電材製電球式薄型の設置が激高。
厚型LED・・・電材・コイトが多い中、日信・京三が点在。初期のLED灯器や試験灯器も多数種類あり、バリエーションには全く飽きない。電材分割灯器は必見。
アルミ電球式・・・大手4社の灯器は勿論、京三分割筐体の松下銘板ものも点在。平成16年以降の設置分では(電材製以外で)西日対策灯器も見られる。25cmφ灯器も結構あり、コイト分割25cmφ外周フード灯器の設置が多く目立つ。
丸型樹脂・・・海岸沿いに行くほど設置比率が多くなる。鉄板灯器と平行して設置されていたせいか青森・岩手・秋田・山形ほど多くはない。昭和60年代以降の設置が殆どでコイト、京三、日信の順に多く京三・日信・オムロンは六角模様レンズを搭載、コイトはブツブツレンズオンリー。松下ものもあり、こちらは網目レンズのみの確認。(↓つづく)
車両用灯器 丸型金属・・・日信、コイト、京三の順に多く2000年代まで初期の丸型が多数残存していた。S46年製のコイト丸型灯器も確認されており、この頃から既に丸型の設置が始まっていた模様。30cmφと25cmφが差がなく設置されていた様で、その分種類が多い。日信二代目丸型が特に多く見かける印象。
上記以前のレトロ灯器・・・90年代の頃はまだ角型灯器も点在するほど残存していたようだが、今は仙台市街地の歩道橋にある1基のみの残存確認。ほか、コイトFRPの古樹脂矢印も数箇所である模様。
歩行者用灯器 基本的に車両用灯器と設置比率は変わらないと思っていただければいいです。
経過時間つきの歩灯が仙台市街地で多くあり、それも電材が殆ど。
更新頻度が早くない為か、昭和40年代の灯器も点在。
平成16年以降の電球式灯器の中には(電材製以外で)西日対策灯器もある。
松下銘板の金属インターレスレンズ歩灯は是非見ておきたいところ。
探せば松下銘板以外の樹脂灯器も見つかるかもしれない。
地図の色塗りは、これまで探索した範囲です。その範囲内で、個人的に見た設置状況です。

7.福島県の灯器設置状況(最終探索日:2012年5月)

車両用灯器 10年程前は昭和50年以前の古い灯器が多く残存していたが、2003年以降にLED灯器が多数設置され激減、2010年になると探すのが困難な状況に。灯器バリエーションは豊富で、中にはイレギュラーな灯器もあり福島県に限った探索でも十分楽しめる。
薄型・・・京三製が一番多く、次いでコイト、日信という感じで、その中に三協高分子がわずかに点在。信号電材はいわき駅前の設置以外確認していない。新型の京三製VSP灯器やコイト2012年モデルも既に確認。
厚型LED・・・コイトDが圧倒的に多く、京三02年型灯器、日信という順。平成12年製の電材LED灯器も郡山市内を中心に点在。日信プロジェクタ灯器やコイト製レンズユニット灯器の少数派灯器もあり。
アルミ電球式・・・コイトD系が一番多く、次いで京三02年・98年型灯器という順。日信製は北部の福島盆地周辺・会津地方・浜通り地方に比較的多く設置。OEM灯器などのイレギュラー灯器が多くバリエーションの面では十分にある。平成11年あたりから西日対策に本格的に乗り出し、それ以前は標準灯器が主流。
丸型樹脂・・・金属灯器が主流なので設置はごく僅か。以前は松下(現パナ)製樹脂が点在していたが、現在はほぼ絶滅。浜通りにコイト二十格子レンズや同社樹脂のブツブツレンズなどの灯器もかなり少数ながら見られる。
車両用灯器 丸型金属・・・アルミ灯器の次に多く設置が占めており、コイト・京三・日信の順に多い。10年前までは初期の丸型が多く残存していたが、LED灯器に追いやられ現在は2時間の探索でやっと見つかる程度。平成8年あたりまで、網目レンズを採用しており全国的にブツブツレンズの移行は遅かった。
上記以前のレトロ灯器・・・10年程前は自転車用灯器として角型が点在していたがそれも2004年あたりから減少、現在では予告灯を中心に10箇所前後しか残存していない模様。
歩行者用灯器 基本的に車両用灯器と設置比率は変わらないと思っていただければいいです。
初期のコイト歩灯が以外に多く点在していて、京三・日信製の所謂「弁当箱」歩灯も中にあったりする。
最近ではコイト後期歩灯や京三ステンレス(PSP型)も確認しているが、1014号に変更された2009年の時点でも厚型歩灯が採用されていた模様で、銘板バリエーションが多く揃えることが出来るかもしれない。

地図の色塗りは、これまで探索した範囲です。その範囲内で、個人的に見た設置状況です。
関東・甲信越の県別状況も後日掲載いたします。
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