Res2 引用 |
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一般的に50ヘルツ地域のLED信号を撮影すると早い間隔で点滅を起こすようです。 カメラのパラメタ、F値やシャッタースピード等ですね、これの条件によっても違いますし、天候によっても違います。 カメラの機種によっても違いはあります。
まず信号灯器の回路の説明をしますと、ブリッヂダイオードないし、ダイオードを通し、整流した後に抵抗を通して発光ダイオードを光らせる方法と、 小型のスイッチング電源基板を内蔵させ、直流電流を流して発光ダイオードを光らせる方法と2種類あるようです。
まず、交流のサイン波を頭に思い浮かべてください、 これの山の部分が+側の電圧、谷の部分が-側の電圧で、その真ん中の横線が0ボルトの部分。 サイン波の最大値はルート2なので、定格どおりAC100ボルトであれば、山の最大値が約141ボルト、谷底の最大値が約-141ボルトということになります。 で、前者の場合、ブリッジダイオードの場合は全波整流となり、電源周波数の倍の数だけ点滅を繰り返しています。50ヘルツ地域ならば100回/秒という感じ。 これはなぜかというと、マイナス側の電流もブリッヂダイオードでプラス側に現れるため、山の数が倍になるためです。
逆に単純にダイオード1本で半波整流としますと、谷の部分がダイオードで削られ、山の数は増減しないので電源周波数そのままの数になります。
で、1秒間に50回ないし60回、回路によっては100回ないし120回点滅しているわけですが、その点滅と、カメラ自体の電子シャッター(詳しい周期は知りませんが)が お互いに干渉しあって、あのような写り方をするのです。
暗い場所の噴水に一定時間でストロボを点滅させると、水の粒が止まったり上に上がったり、下に下りたりという映像を見たことはないですか。 あれと似たようなものです。 あれは、ストロボの点滅周期を変えてやることで、あがったり降りたり、泊まったりして見えているわけです。
次にスイッチング電源内臓タイプですが、こちらの場合は、既に波形の安定した直流の状態の電気で点灯させるので、 点滅せず、絶えず点灯した状態になります。 考えてみてください、プロジェクタータイプの車両灯器や、京三の歩灯などは、ああいった点滅を起こさないことないですか。 むしろ京三の歩灯などは、青点滅の際、若干の残像があるように見えませんか。 「パッパッパッ」ではなく、「ホワンホワンホワン」みたいな。
スイッチング電源は、ダイオードで整流した電流をコンデンサ(電気を一時的にためる部品で、貯水池みたいなもの)を通して やや安定した直流を高い周波数(数キロヘルツ)で再び交流(厳密には交流じゃなくてパルス)に戻してまた整流する、というタイプの電源装置ですが、 これの特性として変換ロスがあまりなく、(ロスが多いとエネルギーは熱に化けます)小型化できるため家庭内の機器でも多用されています。 で、その、ダイオードで整流した後コンデンサを通すことを平滑(へいかつ)といい、平滑コンデンサーと呼びますが、コンデンサー自体に充電された電気を発光ダイオードが光って放電する現象のために「ほわん」とやや電球に近い光り方をするというわけです。
人間の目では何故そのように見えないか。それは人の目の残像効果によります。 テレビは30フレーム/秒(映画は24フレーム/秒)というのはご存知でしょう、 一秒間に30コマの絵をぱらぱら漫画にしてあるわけですが、それがスムーズに動いて見えるのも残像効果のためです。
ちょっと難しかったですか(^^;; 長くなりました(^^;;(^^;; こんなところでいいでしょうか、>ほかの詳しい方(^^;; |