警交仕規別交通機器紹介編 第245号 交通信号掲示板


■iidaの見解 (解説)
個人見解のため、プロ(ここ重要(^^;;)の方からの情報は大歓迎です。

・材質はアルミと樹脂
・レンズ径が300φのみ
・電球式もLED式も存在する

言わずと知れた車両用灯器です。

●300φ版しか無く、250φ版は警交仕規23号の旧式仕様書の素材が使用される傾向にあります。
そのため、標準的型番にはレンズ径を示す物はなく、面数・形状・灯数のみで表されてます。
例:一面・水平・三位灯 = 1H3
●日本信号と京三製作所は、独自の型番路線で。
また、小糸は、標準的型番+材質記号+レンズ形状で表されています。
●昔からあった鋼板製灯器 (通称:鉄板灯器・丸形灯器) は現在の所確認されて居らず、
仕様書の中に材質指定 (アルミ、または、樹脂) がある可能性があります。
●単なる偶然かどうかは疑問ですが、ノーマルレンズと呼ばれる物は確認して居らず、ブツブツレンズ以降の
発光方法に工夫してあるタイプのレンズ(或いはLED)のみのようです。
●LED灯器も、受電はAC100V仕様

※用語タンク LED = Light Emitting Diode、ライト・エミッティング・ダイオード = 発光ダイオード
電流を光に変換する半導体部品。変換効率が(電球より)高く、そのため熱が出にくい。反面、(電気特性的)環境変化にはもろい(^^;;
変換効率がよいので少ない消費電流で良く光りやがる(^^;; 一般的な製品の順方向電流は1素子当たり約20mA。
5mA辺りから発光をはじめるが、信号機ではおそらくマージンを取って設計値15mA程度で発光させている可能性が高い。(15mAも20mAも見た目殆ど同じ)
電気的反応が早いため、低周波の交流・パルス駆動ではちらつく。そのため、デジカメのシャッターと過敏な反応を示し、撮影しづらい(^^;;
直流駆動では素子の寿命が短くなるため、交通信号機では採用されていないものと思われる。


■各社の素材 見比べ

京三製作所 VAC-1H33/VLA-1H33?
--- VAC
--- VLA
私の種類確認数が現在最も多い。
■写真上段は昨年後半から製造され始めたモデルで通称「オマル」 型番はVACから始まるようだ
左から「スフェリカルレンズ」「ブツブツレンズ」「LEDプロジェクタ」
■写真下段が従来から有る通称「カマボコ」 型番はVLAから始まるようだ
今のところ「ブツブツレンズ」しか確認できていない。
しかし、型番のアルファベットの違いはオマルとカマボコの違いではないようであるという
梶さんの観察結果もある。
日本信号 ED1103A?
私の種類・設置数確認が最も少ないメーカー(^^;;
現在の所LED版しか確認できていない。アルミ製セパレート版灯器では唯一。
新幹線口〜愛宕の美装化ポイントでは日本信号灯器が採用されているので
こちらの取材まで待たれたい(^^;;
小糸工業 1H3DN/1H3D
--- DN
--- D
私がもっとも数を確認している灯器(^^;;
現在1H3DNでは、以前に比べて模様が粗くなったように、また、レンズを二枚重ねにしたように見える
通称「小糸スフェリカル」と呼ばれるレンズが新しく登場している。(写真上)
今後は、LEDレンズユニットタイプも出てきそう。
信号電材 1H3
現在、アルミ一体型のブツブツレンズでのみ確認。
探せば多眼レンズやLED物まで出てきそう。
ただ、広島には、信号電材のLED三位灯がない(^^;;
松下通信工業 1H3
--- 電球
--- ツブLED
電球版は三共高分子製造と思われる樹脂筐体に京三製作所のスフェリカルレンズというパタン。
この手の灯器は他にも本家京三製作所や日本信号製で確認されている、
「プレートでメーカー確認」が必要な灯器(^^;;
ツブLED版は非常に数が少なく、まだ殆ど出回っていないレアな素材。
今後、出回ってくるかは不透明。

 

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