神戸角形灯器 交通信号掲示板

角形灯器特集は、前回、姫路でのものをお送りしましたが、今回は神戸市に存在する角形灯器をお送りします。
神戸と言えば玄関口である中央区三宮のLED灯器を始め、LED灯器という印象が非常に強いのですが、
何が何が、裏路地を少し行けば角形灯器はまだ現役でがんばっています。
今回確認した一番古い灯器は昭和45年製造の灯器。もう30年以上も現役で活躍しているものは、
他県ではほぼ、考えられないことです。
今回は、そんな神戸の角形灯器を一部になるとは思いますが、紹介します。

Copyright (C) 1999-2002 信号素材/iida
無断での二次利用を堅く禁じます

1

小糸工業   交通信号灯器 KDH-3 71 神戸市
情報提供 もりさん
もりさんのホームページでも紹介されている素材で、私は、この灯器の下に付いている
「系統速度xxKm」に惚れ込んでいます(^^;;
昭和46年当時(1971年)から系統制御 (線の制御のこと) していたのは京三の歴史年表で知っていたのですが、
その系統速度を表示するシステムがあったことに驚いたのです。
小糸工業お得意の可変標識を応用した作りになっているものと思います。
この灯器が製造されて4〜5年後くらいに兵庫県も管制を導入し、面制御になったとは思うのですが
この表示板、いつくらいまで活躍していたのでしょうか、気になるところです。
※薄暗い場所に設置されているため、暗ノイズの多い画像がいくつか有ります

用語解説 iidaの頭で理解している範囲のため間違っている可能性有り(^^;;

線の制御… (反対語→点の制御 類似語→路線感応)
1つの路線上に並んだ信号を一定の関係を持たせて制御する方式。
一般的に制御機は「プロ多段系統」等が使用される。

面の制御…
1つの路線に限らずその地域を全体的に関連づけて制御する方式。
交通管制センターのコンピューターで計算された制御を電話回線を通じて
制御機に送られる仕組み。そのため、制御機は一般的に「集中」タイプが使用される。

点の制御… (反対語→線の制御)
隣接する交差点とは何ら関係のない動作をする、独立した制御。
現在では、全感応式交差点等、主道と従道の交通量が変動しやすい場所に設置される。

路線感応… (類似語→線の制御)
1つの路線上に並んだ信号を一定の関係を持たして制御しつつ、
路線上の交通量なども加味して青時間の増減などを行うことが出来る。
最寄りの警察署内のセンターで交通量を加味した計算が行われるため
一般的に、「集中」タイプが使用される。

系統速度…
その路線であらかじめ設定された速度。
系統制御されている場合、理論上は、系統速度で走行すれば赤信号に引っかかりにくくなる。
しかし、突発的な渋滞が発生したりしたら、なかなか理想どおりにはならない(^^;;

2

日本信号   交通信号灯 ED1なんとか S45か 神戸市
広島で絶滅してしまった灯器。
色に深みがある、レンズの色合いに深みのある、あのタイプです。
偶然発見してしまいました。
歩道橋の裏手は要チェックのようです(笑)
プレートに浮いたさびと逆光に泣かされ、1時間近く粘りましたが、この結果です(^^;;
夏場のように日が高いときなら或いはプレート撮影がいい具合に行くかも。
3

日本信号   交通信号灯 ED500 S.45 神戸市

情報提供 徳田新之助さん
くぅ…… シ・ビ・レますねぇ〜〜!!!!
なつかしー その一言です。
レンズ径はもちろん200φ。レンズの模様はよくよく見たら、ブツブツがグラデーションしています。
そしてレンズの下側が暗い。この灯器の特徴であります。
そして2番の灯器のように色に深みのある、このころの日本信号灯器の特徴がもろに出ています。
懐かしすぎます(^^;; 本当に。
このほかに、レンズ模様が消火栓の赤ランプのような2重丸くらいの筋が入ったレンズ、
これがナマで見たいですね。
しっかし、ホント徳田さんは、目ざといです。地元の方は知ってて当たり前のメジャーな場所にあるのですが(^^;;
良くもまぁ、見つけたものです。脱帽ものです。

Copyright (C) 1999-2002 信号素材/iida
無断での二次利用を堅く禁じます