10/18〜19 山陰一周オフ 交通信号掲示板

岡山の徳田さんと、数年前より山陰一周がしたいですね、という話をしていました。
そして、それが現実となったわけですが、いざ、山陰を深い視点で廻ってみるとこれが実に奥が深い。
私はこのオフを終えて、今まで感じてきた島根県は何だったのか、思わず自問自答してしまった。
要するに、山陰侮るべからずである(^^;;
今回は、文調に一貫性がありませんが(^^;; いつもと違った語り口でウンチクを述べております。
そこら辺もお楽しみいただきながら、山陰編ごらんいただければ、楽しいかも…(^^ゞ

車出し・運転いただいた徳田さんにはいつも感謝しています。ありがとう(^^ゞ

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古信号・珍信号

1


小糸工業   交通信号灯器 KBH-3 S.43 鳥取県
今や奇跡といっても過言ではない、背面板付の角形灯器。しかも200φの素材であり、本当に貴重だ。
少し昔のアーケード街の中心交差点と言った感じの場所で地元の方にはおなじみであろう。
勘のいい古信号マニアの向きはお気づきであろうが、製造年から察するに小糸製作所から小糸工業に分社した境目辺りの灯器であり、
もう少し古ければ、という期待を抱いてしまうが、そのようなことはどうでも良いほど貴重である。
アーケードの下の設置であるため状態は比較的良い。型番については姫路角形特集を参考にされたい。
2
日本信号   車両用交通信号灯器 ED1008C? S.48? 島根県簸川郡
日本信号の初代丸形である。レンズは1世代後の物のため、これを2世代目と呼ばれる向きもあるが、
いずれにせよ、ここ最近は更新対象となり、すっかり影の薄くなった灯器である。
九州など、一部の地方には多めに残っている物の全体的には少ない。特に広島での残存数は1である絶滅危惧種。
いうまでもないが、庇内側が白いのと、下アームが短いのが初代の特徴である。
3

日本信号   車両用交通信号灯器 ED1008C S.49 島根県飯石郡
丸形初期から中期にかけての過渡期な300φ灯器。
その特徴は何といっても、短く角形世代を彷彿とさせる庇。
現代によみがえる通称、豚っ鼻庇のそれとはまた違う直線的フォルムがまたひと味違った魅力。
この灯器と庇の組み合わせでの全国での個体数はかなり少ないと見られ、他の目撃情報がない。
灯器としての寿命をすでにまっとうした感があり、アルミ灯器にいつ交換されてもおかしくない絶滅危惧種。
しかしこの時期の銘板は撮りにくい…
余談ではあるが島根名物の庇ポロリ灯器よりかなり古い世代であるが、ポロリといっておらず、当時の質の高さが伺える。
4
日本信号   交通信号灯 ED10… S.52 鳥取県米子市
日本信号社章の入った、樹脂灯器である。
古くから日本信号の樹脂灯器導入に力を入れている県では割と見ることが出来るそうだ。その割に信号素材初であるが。
京三のおたふく同様に、庇は質の悪いFRPである。しかし、さしたる根拠はないがこの灯器自体FRPでないかと私は思っている。
レンズは二世代目辺りの、「テカテカでない網目レンズ」だ。おそらくスタンレー製であろう。
銘板の腐食が酷く刻印の全てが読みとれなかったのが残念である。
5
京三製作所   車両用交通信号灯器 1H23 S.55 鳥取県米子市
赤のみ300φレンズを配した素材の紹介は当ウエブ初めてである。
初めての割にはありがたみが薄いのは気のせいか。それはさておき、米子ではこの樹脂灯器の赤のみ300φ灯器は、
ごく当たり前のように設置されている。 従道側信号としては、おそらくトップシェアであろう。
従道側のみに設置されているため、知らずに通ればなかなか気付かないと思われる。
特に車で流す場合、停車して観察しないと気付かないであろう。くれぐれも余所見運転だけは避けていただきたい物である。
6
小糸工業 23 金属製車両用交通信号灯器 1H23SN H.2 島根県松江市
まずはじめに断っておくが撮影は全体写真の通り6:30前後の早朝時間帯であり、画質が多少ノイジーな事をお詫びしたい。
信号素材初の「渦巻きレンズ」である。夜中、次の日の撮影をどうするかで、松江出雲間を何度もうろついたのだが、
そんな中、私が発見した唯一のネタである。
レンズ拡大をご覧頂いても判るとおり、格子状模様のレンズに多少肉厚の◎状レンズ、私は消火栓レンズ呼んでいるが、
それらを二枚重ねていることがよく解る。型番からも判るとおり、これは初期の西日対策である。
全体写真を見ればお解りであろうが、逆光状態である。
すなわち、早朝で逆光ということは、この灯器が西を向いていることを想像することは容易だ。
しかし、西日対策灯器を導入していない島根県にあって、この灯器は印象的であった。
7
京三製作所 23 金属製車両用交通信号灯器 1H33 H.9 島根県出雲市
A31 H.10
なぜ銘板が2枚あるのか。背面写真をご覧頂きたい。
世の中探せばある物で、赤の部分だけを後から持ってきている。しかし銘板で判断するにこの灯器は赤のみ矢印灯である。
赤なのに矢印灯とは異な物で、信号通の方ならすでにお気づきであろうが、実は赤のみ小糸工業製のドットレンズが配してある。
深読みの向きは赤だけ見易くするためだとか西日対策だとかお思いになるかも知れないが、
ならばはじめから小糸工業製の灯器を設置すればよいのであって、理由としては薄い。
どういう理由かは知らないが、赤のみ後から設置した形になっている。
そこで私や同行された徳田さんが考えた説は、
「交換されなくては成らない事案が発生し、とりあえず工事屋の手元にある灯器が矢印灯で、別の所に投げてあった古い信号灯器から
レンズのみ外して矢印灯にはめた」
こうである。どのような事案が発生したかはこの際不問として、セパレート灯器だからこそ出来た技であることはいうまでもない。
8

sound 87KB
日本信号   歩行者専用信号灯器 ED2000B S.42 島根県松江市
  歩行者専用信号灯器 ED2000 D.47
小糸工業 23 金属製車両用交通信号灯器 1H33D
同じ交差点内にED2000ファミリが2種類存在する場所があった。
通常庇がED2000無印、青が短いタイプのうちレンズ表面がつるつるしている物がED2000A、模様の入った物がED2000Bのようだ。
特に庇の短いタイプはアルミ灯器全盛の今となっては、非常に貴重な逸品だ。
なお、この交差点ではスクランブル形式の歩車分離が行われており、歩行者青の際、通りゃんせが流れる。
これもまた、擬音全盛の今となっては貴重かも知れない。
(島根の場合、音響装置の殆どは信号制御機内にビルトインされているためメーカーは不明であるが
音程からいうと日本信号と見て良いのではないかと思う)
9
日本信号   歩行者用信号灯器 人形
ED1302A
S.52 鳥取県米子市
断言は出来ないが、おそらくはFRP筐体でないかと思われる。後の「FRP製〜」と開閉留具の位置関係が良く似ている。
これだけでは弱いか。 上の4番の社章入り車両灯器と同じ交差点であるので、或いは、と思っているのだが。
この時期だけであろうか、型番に、共通型番(人形)と、自社型番(ED1302A)の両方が振ってあり、
いかにも過渡的である。

デザイン物

1



小糸工業 23 金属製車両用交通信号灯器 1H33 S.63 島根県簸川郡
1H23 H.9
30 金属製歩行者用交通信号灯器 人形 H.3
出雲大社参道一帯のオリジナルデザイン灯器群である。撮影は10月、つまり神無月のため、この一帯は神有月である。
まず設置であるが、観光都市らしく昭和63年辺りから美装化しているようである。
また、それぞれの素材に製造年の幅があることから、取り替えや新設・更新がまめに行われていることが伺える。
特にS.63灯器では小糸の至ってノーマルなレンズが採用されているがH.9灯器を見るとこれがブツブツレンズに変わっている。
紹介はしていないが、同じレンズの300φ版も見かけた。
歩灯であるが、将棋の駒をひっくり返した形をしたありがちなデザイン灯器であり、信号素材でも過去に何度かご紹介したが
今回の特記事項としては、スピーカー内蔵であることだ。
このほかにも、松江城趾周辺にも同様のオリジナルデザイン灯器があることは以前紹介済みである。
余談であるが一番上の大鳥居は、日本一の大鳥居である。
2 全体イメージ
黄黄赤

通常タイプ

矢印付き

縦3位

歩灯

小糸工業 23 金属製車両用交通信号灯器 黄黄赤
1H33
H.9 鳥取県米子市
通常
1H33
H.9
矢印付3位
1H33
H.11
矢印付矢印
A31
H.11
縦3位
1V33
H.9
30 金属製歩行者用交通信号灯器 人形 H.9
米子では沢山のオリジナルデザイン灯器が存在する。
ここに紹介する小糸製のものは、その一部で、2交差点分の素材を収録させていただいた。
裏側のふたは広島にある通称テッシュボックスタイプのふたとプレスが同じようである。
しかし、全体的な形は、歩行者灯器は松江タイプのデザインに丸みを帯びさせた様な、
車両灯器は広島タイプのデザインに丸みを帯びさせたような感じだ。
今回撮影はしていないが、他にも京三製の鉄板灯器ベースのオリジナルデザインがあったり、柱も含め実にバラエティーに富む。
他の信号ウエブでも一部紹介されているので興味のおありの向きはそちらを見られてみるのも良いと思う。

懸垂設置信号

1
小糸工業 245版1 U形車両用交通信号灯器 1H3D 2003 島根県松江市
24 樹脂製車両用交通信号灯器 1H23P S.62
30 金属製歩行者用交通信号灯器 人形
松江市中心部の時間帯による歩車分離交差点。
以前は個別懸垂灯器の全てが樹脂灯器であったようだが、主道路のみアルミ灯器に更新されたようだ。
現在区画整理が行われており、もしかするとこの交差点自体が無くなる可能性もある。
なお、横向きの歩灯は島根県内の繁華街では高確率で見ることが出来る。ただしその全ては小糸製のようだ。
2
小糸工業 245版1 U形車両用交通信号灯器 1H3D 2003 島根県松江市
こちらは茶塗りの個別懸垂。
八雲記念館前の為、美観に配慮したための茶塗りであろう。
何年か前には、この交差点も、樹脂灯器で個別懸垂としていたようだ。

LED歩行者信号

1

movie 585KB
movie 585KB
movie 641KB
日本信号 219版1 U形歩行者用交通信号灯器 ED   2003 島根県松江市
京三製作所 219版1 U形歩行者用交通信号灯器 人形 2003
小糸工業 219版2 U形歩行者用交通信号灯器 PV L 2003
住友電気工業   樹脂製車両用交通信号灯器 1H23 S.53
当ウェブ初登場の日本信号LED歩灯である。
ご覧の通り、この交差点の歩灯は全てがLEDであり、しかも御三家全ての灯器が設置されている。
その設置状況や銘板の記述内容から、LED歩灯の試験的な意味合いの強い交差点と見ることが出来る。
その割に、車両灯器は全て住友の樹脂灯器で、そのギャップが妙である。
島根県内では、後にも先にもこの交差点のみでしかLED歩灯を見ていない。
なお、ビデオ映像はカメラを縦に構えて撮影したため体をひねってみないと正常には見えない。反応速度の違いを楽しんでいただきたい。

一灯点滅

1


京三製作所 24 樹脂製車両用交通信号灯器 1H21 S.61? 島根県松江市
日本信号 16 押ボタン式交通信号制御機 EC9653V S.52
松江城堀端の変形十字路に設置された一灯点滅。1方向のみ黄色で残りの3方向は赤点滅となっている。
全て樹脂灯器であるが、一箇所のみ茶塗りされている。いかにも中途半端だ。
変形交差点であるが故に設置法も独特であるが、4方向一灯点滅のアームを惜しげもなく一灯に使う辺りは、豪華である。
しかしその割に、制御機は昭和52年製造の押ボタン式制御機が使われている。
これは全国探しても非常に珍しいのではないかと思われる。。。普通なら、専用制御機を持ってくればよいのだが、
おそらくは中古の、使い回し制御機であろう。 そうでないと勿体なくて罰が当たりそうだ。
2
日本信号 64 金属製個別形一灯点滅用交通信号灯器 F21 H.4 島根県出雲市
63 一灯点滅式交通信号制御機 EA9062A
特に私がコメントをつける必要のない素材である。
しかしアームが設計以上に長かったらしく、1メートル程度はみ出した不細工な形になっている。
現場は見通しの良い畑の中の四つ辻で、飛ばしやすい場所である。そのため死亡事故でも起こったのであろうか。
赤のみ成らず黄色の点滅でも一旦停止する車が割と居たことには、マナーの良さを感じた。

日本信号新型

1 LED3位灯 + LED矢印
銘板 / 3位灯 | 矢印
電球3位灯

電球3位灯 + LED矢印

日本信号 245版1 U形車両用交通信号灯器 LED3位
ED1122A
2003 島根県八束郡
LED矢印
ED1123A
電球3位
ED1110A
当ウェブ初の日信新型灯器の電球版である。
一つの交差点に色々なバリエーションの組み合わせが存在していた。なお、レンズは従来のスタンレーではなく、
TRAFFIC SIGNALレンズであった。

視覚偏光用信号灯器

1
movie 589KB
小糸工業   視覚偏光用信号灯器 M-131 S.62 島根県松江市
車線ごとに現示を替えるには、これしかないと言った感じの選択である。
この灯器の電球の残光具合を確認していただけたらと思い、夜間の閃光状態をビデオ撮影しているのでご覧頂きたい。
2
小糸工業   視覚偏光用信号灯器 M-131 H.9 鳥取県米子市
平成9年製造の偏光灯器である。
赤点灯の際、じゅわりと角度を変えて撮影している。その見え無さ具合を感じていただけるだろうか。
余談であるが、鳥取県内、数多く偏光灯器が設置されているとのこと。全国的に見ても、珍しいかも知れない。

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以下、編集用

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ここに写真素材が入ります。

下欄は左から、 メーカー名・警交仕規・名称・型番・製造年・撮影場所 の情報が入ります。
交通信号機素材 239版1 U形高速走行車警告端末装置 KSS-3343 2000 広島市安佐南区
新素材枠の試験です。
マイクテスト。
ここはコメント欄です。