◆◆◆2015/01/02 - 阿南・徳島探索◆◆◆
 主な探索場所:阿南市,徳島市
◆収録ネタ◆



初代FRP青時

初代FRP黄時

初代FRP赤時

初代FRP銘板

別アングル

掘り返し
【コメント】
 一つの信号柱に,複数の日信製FRP灯器が設置されており,それぞれがあちこちを向いているいます.その上日信の初代二代目FRPが3基もついているという豪華仕様ですから,まさに「ネタのなる木」といったところでしょうか.初代二代目FRPといえども,世代としては一本アームではなく二本アームに変わった後の,比較的新しい世代のもので,ご覧のとおりレンズが世代の割にきれいに残っています.
 しかし,ネタのなる木の傍には真新しいポールが建てられています.交差点内の他の信号柱の傍も同様です.最近の徳島県の更新状況を鑑みるに,移設は考えにくく,そしてこの交差点の収録から早3週間が経過しておりますので,この光景もすでに見られなくなっているかもしれません.ぎりぎりセーフでしたね.

<2015/03修正>
# すでに新しい灯器に更新済みとの事.
# 初代FRP→二代目FRPに修正.初代FRPとは色々な点で形態が異なるため.


■車灯銘板情報(抜粋)
 ・名称:交通信号灯
 ・図番:ED1010C
 ・メーカ:日本信号株式会社
 ・製造年月:昭和51年1月


青時

黄時

赤時

銘板

青レンズ拡大

【コメント】
 徳島では非常に珍しい,京三製のセパレート灯器です.世代としてもセパレート灯器の出初めのころの灯器ですから,徳島の「時代の先取り」感が伝わってきますね.
 ご覧のとおりブロンズレンズをはめておりますが,こちらは鳥取の鉄板灯器(リンク)と異なり,レンズ表面に「Bマーク」がついています.レンズの形式としては,お互い「STANLEY 080-9265」で同一なのですが,「Bマーク」の有無はいったいどういう事なのか,非常に気になります.ただ,こちらも形式が「1H33」止まりです.
 銘板から読み取るに,大阪の工場出荷分(製番がZ始まり)のものですが,県内には横浜の工場出荷分(製番がT始まり)も少数設置されていそうな予感がします.

■車灯銘板情報(抜粋)
 ・名称:金属製車両用交通信号灯器
 ・仕様書番号:警交仕規第23号
 ・形式:1H33
 ・製造番号:Z始まり…関西型と分類
 ・製造年月:平成6年8月
 ・メーカ:株式会社京三製作所


三位灯銘板

左側矢印灯銘板

右側矢印灯銘板

設置状況


【コメント】
 徳島ではほとんど見ることができなくなってしまった,同一方向の矢印を設置する,通称「ダブル矢印」です.設置当時は既にダブル矢印が減少し始めているころと考えておりますが,それでもダブル矢印として設置しているというのが面白いですね.また,三位灯と矢印灯とで微妙に製造年月に差があることも気になります.
 なお,矢印灯は全国でもありふれているものですが,三位灯は徳島独自のLEDユニットをはめていますので,独自形式になっています.

■三位灯銘板情報(抜粋)
 ・名称:U形車両用交通信号灯器
 ・仕様書番号:警交仕規第245号「版1」
 ・形式:ED1141C
 ・製造年月:2007年1月
 ・メーカ:日本信号株式会社

■左側左折矢印灯銘板情報(抜粋)
 ・名称:U形車両用交通信号灯器
 ・仕様書番号:警交仕規第245号「版1」
 ・形式:ED1123A
 ・製造年月:2006年5月
 ・メーカ:日本信号株式会社

■右側左折矢印灯銘板情報(抜粋)
 ・名称:U形車両用交通信号灯器
 ・仕様書番号:警交仕規第245号「版1」
 ・形式:ED1123A
 ・製造年月:2006年5月
 ・メーカ:日本信号株式会社


対向側

矢印灯設置状況(表)

矢印灯設置状況(裏)

矢印灯銘板


【コメント】
 矢印灯の設置方法が非常に仰々しいです.灯器の側面での抱え込み方式にする必要とはなんだったのでしょうね.そして矢印灯ですが,世代としては既に深庇が出回りだしてからの製造ですが,なぜか浅庇を採用しています.そして形式ですが,1A35AUという,見慣れない形式です.通常はA31AUですので,これも徳島独自仕様なのでしょうか.

■右折矢印灯銘板情報(抜粋)
 ・名称:金属製車両用交通信号灯器
 ・仕様書番号:警交仕規第23号
 ・形式:1A35AU
 ・製造年月:平成13年2月
 ・メーカ:小糸工業株式会社


南東

南東U-TK-1

南東U-TK-1銘板

北西

北西U-TK-1

北西U-TK-1銘板
【コメント】
 まず,聴いてみてください.(~回目とか書いている時点で出オチ感ハンパないですが)

●音響装置の音はこちら
 ・カッコー(南東)…1回目
 ・カッコー(南東)…2回目
 ・カッコー(南東)…3回目
 ・カッコー(北西)…1回目
 ・カッコー(北西)…2回目
 ・カッコー(北西)…3回目

★動画(YouTube)でも紹介しています.
こちらへどうぞ.

 言わずもがななのですが,これぞ警交仕規第22号の醍醐味!といったネタです.これだから警交仕規第22号はやめられん.昨年20回近く名古屋に出向いたのも,警交仕規第22号タイプを収録することが目的でしたからねぇ.
 警交仕規第22号は,スピーカ個別に鳴動回路を持っており,経年劣化等により,音質に個体差が出てくるのが特徴です.同じ交差点の同じ製造年月の同じ形式のスピーカなのに,音程・速度・音量が異なるというのも,当たり前のようにおこります.
 この交差点のパタンでは,恐らく,経年劣化や,わずかなノイズ,および周囲温度等による回路乗数の変化により,カッコーを鳴らすための内部回路が異常発振していることからこの現象が起こっていると推測します.とくに,名電のU-TK-1(二代目)は,1パルスで「カッコー」を1回鳴らすような仕組みになっているはずです(ほかの場所のいろいろな現象を見聞きしてきた自分の検証結果に基づく)から,外乱が何かがわかれば,メカニズムから説明がつきます.

■南東側音響装置銘板情報(抜粋)
 ・名称:簡易形視覚障害者用交通信号付加装置
 ・仕様書番号:警交仕規第22号
 ・形式:U-TK-1
 ・製造年月:平成6年9月
 ・メーカ:名古屋電機工業株式会社

■北西側音響装置銘板情報(抜粋)
 ・名称:簡易形視覚障害者用交通信号付加装置
 ・仕様書番号:警交仕規第22号
 ・形式:U-TK-1
 ・製造年月:平成6年9月
 ・メーカ:名古屋電機工業株式会社


オマル初期LED

三位灯銘板




【コメント】
 徳島では少数派な,京三製の三位灯器です.オマルの出初めのころに西日本を中心に少数設置された,カマボコで主に採用されていたLED粒ユニットを搭載したタイプです.この灯器も,他には大阪府,兵庫県,高知県等でごく少数見られるのみですので,希少価値の高い灯器です.

■三位灯銘板情報(抜粋)
 ・名称:U形車両用交通信号灯器
 ・仕様書番号:警交仕規第245号「版1」
 ・形式:VAC-1H33
 ・製造番号:Z始まり…関西型と分類
 ・製造年月:2003年11月
 ・メーカ:株式会社京三製作所


三位灯銘板

矢印灯銘板




【コメント】
 またもや京三製の灯器を発見,お次はカマボコの粒LEDタイプです.西日対策の一環からか,LED灯器にもかかわらず,三位灯の庇が長いタイプとなっています.この灯器も全国的に多くないと思います.

■三位灯銘板情報(抜粋)
 ・名称:金属製車両用交通信号灯器
 ・仕様書番号:警交仕規第23号
 ・形式:1H33
 ・製造番号:Z始まり…関西型と分類
 ・製造年月:平成14年1月
 ・メーカ:株式会社京三製作所

■右折矢印灯銘板情報(抜粋)
 ・名称:金属製車両用交通信号灯器
 ・仕様書番号:警交仕規第23号
 ・形式:A31
 ・製造番号:Z始まり…関西型と分類
 ・製造年月:平成13年12月
 ・メーカ:株式会社京三製作所


歩灯1赤時

歩灯1青レンズ拡大

歩灯1銘板

歩灯2青時

歩灯2赤時

歩灯2銘板
【コメント】
 徳島は全国で一番早く,すべての歩灯のLED光源化(広義)を達成しました.こちらの灯器は,青灯の下にKoitoロゴが付く非常に古いタイプの小糸製歩灯ですが,こちらも例外ではなく,光源がLED化されています.赤点灯時はそこまで違和感がないのですが,青点灯時は,こちらの写真で見るより更に「青く」見えます.歩灯1青レンズ拡大(リンク)が目で見る色にだいぶ近いか?先日,大分県でも昭和47年製の小糸歩灯にLED電球が搭載されている灯器(リンク)を見かけましたが,そちらより断然青灯が「青く」見えます.まさに「青信号」.

■歩灯1銘板情報(抜粋)
 ・名称:歩行者用交通信号灯器
 ・型式:人形
 ・製造年月:昭和49年11月
 ・メーカ:小糸工業株式会社

■歩灯2銘板情報(抜粋)
 ・名称:交通信号灯器
 ・型式:KHV-2E
 ・製造年月:昭和48年11月
 ・メーカ:小糸工業株式会社

 徳島は新旧問わず,すべての灯器がネタのようなものですから,非常に回りごたえがあります.隣県ということもあり,非常に行きやすいことから,しばらくは通いづめになりそうです.
 同行いただきました,知人Tさん,ご協力ありがとうございました.
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