信号機用語の基礎知識

信号機を知る上で必要な各部の名称・設置の方式などを集めました。



Ⅵ.制御機の主な分類

信号機をコントロールする装置。1998年頃にU型制御機が制定される前と後で、ラインナップが異なっています。

1998年以前の大まかな分類: 1998年以降の大まかな分類:
名称 機能 名称 機能
地点感応式交通信号制御機 プログラム多段式制御機に車両感知器からの通行量・車両の有無情報に基づいて現示時間などを調整する制御機能が付加されたもの。
A型はテンキー、以前のものはピンで設定を行う。
複雑←           →簡素 U型交通信号制御機
これまでの地点感応式・定周期式・プログラム多段式の制御機の機能を統合。従来はピンやテンキーで設定していたサイクル・現示設定がパソコンによる設定となり、きめ細かく設定できるようになる。伝送機能に対応、集中制御にも対応。
プログラム「多段式」交通信号制御機 あらかじめ時間帯や曜日に応じて数通りのプログラムが設定された制御機により交差点ごとに信号表示が制御されるもの。通称プロ多。カレンダー制御など定周期式よりきめ細かい。
A型はテンキー、以前のものはピンで設定を行う。
UC型交通信号制御機 U型の機能省略版(車両2方向・歩行者2方向)。十字路などといった標準的な交差点での使用を想定した仕様にすることにより小型軽量化を実現・コストダウンを実現。
集中制御式交通信号機 定周期制御機に伝送機能や集中制御機能を盛りこんだ仕様。車両感知器の交通データをもとに、交通管制センターにより一元的に信号表示が制御されるもの。
A型はテンキー、以前のものはピンで設定を行う。
U型集中制御式交通信号制御機 U型交通信号制御機の、交通管制システムの接続に特化した仕様。
定周期式交通信号制御機 予想される交通量に対応した数パターン(朝、昼、夜)等、交通信号制御機ごとに秒数設定された制御。
A型はテンキー、以前のものはピンで設定を行う。
UC型集中制御式交通信号制御機 U型集中制御式の機能省略版。管制システムの接続・標準的な交差点での使用前提の仕様。
押ボタン式交通信号制御機 通常車両用が青もしくは黄色の点滅で、歩行者が押しボタンを押すことで車両用を赤・歩行者用を青に変える制御。普通の交差点でも使えないことはないが、現示数が限られている為押しボタン以外では殆ど使われない。 UC押しボタン交通信号制御機 UC型のさらに機能省略版で、現示数を少なくし、押しボタン用に特化した仕様。
1灯点滅式交通信号制御機 黄色もしくは赤の点滅制御を行うもの。 LED1灯点滅式交通信号制御機 黄色もしくは赤の点滅制御を行うものという基本は変わらないが、20cmLED1灯点滅にも対応できる設計となった。

このコーナーでは、まだまだ知られていない各部の正式名称を募集しています。ぜひ「よもやまの場」まで寄せてください。

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